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パリの新スポット!ブルス・ド・コメルス ピノーコレクション美術館に行ってきた

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初めまして。ワーホリ・語学留学を経て、今はフランス人パートナーとパリに住んでます。夢は田舎に家を買って自分でリノベーションして暮らすこと!

以前の記事でも紹介したブルス・ド・コメルス ピノーコレクション美術館に行ってきたので、今日はそのレポートを書きたいと思います。

ブルス・ド・コメルスは2021年5月にオープンしたばかりの新しい現代アート美術館です。

 

 

 

ブルス・ド・コメルス

ブルス・ド・コメルス ピノーコレクション美術館とは

まずはブルス・ド・コメルスとはどんな美術館なのか。以前の記事でも書いているので、ここではさらっと紹介したいと思います。

ピノーコレクションとあるように、ブルス・ド・コメルスはフランスの実業一家 ピノー家がこれまでに集めたアートコレクションを展示する美術館です。
ピノー一家は現代アートのコレクターで、1万点以上の現代アートコレクションを有しているそう。

 

ピノー氏はイタリア ヴェネチアにもパラゾ・グラッシ美術館とプンタ・デラ・ドガーナ美術館の2つの現代アート美術館を持っていて、ブルス・ド・コメルスは彼の3つ目の美術館となります。

 

ブルス・ド・コメルス(Bourse de Commerce)とは商品取引所という意味で、美術館の建物はもともと商品取引所として使われていました。

1767年に商品取引所として改築され、1812年にこの建物のシンボルとも言えるガラスドームが完成、1889年の万博の際に改装され、現在のような姿になりました。
当時はエッフェル塔と並んで万博の目玉だったそう。

 

美術館開館に際しては日本の有名建築家 安藤忠雄氏が改装を手がけています。ピノー氏のイタリアの2つの美術館も改装を手がけたのは安藤氏です。

 

美術館へのアクセス

美術館はパリのまさにど真ん中にあって、交通の便も便利です。
わたしはシャトレ・レ・アール駅から向かいましたが、駅の7番出口を出ると美術館はすぐです。

 

美術館の周りはカフェやレストランやショップも多い地域です。

その中でも、モントルグイユ通りは飲食店がたくさん並んでいるので、ランチやカフェも出来ますし、夜バーで飲むにもぴったりです。お店の選択肢が多いので、ご飯に迷ったらここに来ればお店がきっと見つかります。

 

わたしが美術館に行った日はちょうどUEFA EURO2020のフランス×ハンガリーの試合の日だったので、モントルグイユ通りのテレビを設置しているレストランで遅めのランチを食べながら試合を見ました。結果は1−1の引き分けでしたが、なかなかの盛り上がりでした。
特別サッカーファンというわけではないですが、こういう雰囲気に混じってみるのも楽しいです。

今までは気にしていなかったので気づきませんでしたが、モントルグイユ通りには画面を設置しているお店が結構あって、たくさんのサッカーファンで盛り上がっていました。

 

事前に予約したチケットを持っていざ美術館へ!

美術館はコロナ対策で入場者数制限のため予約制です。(今はほとんどすべての美術館が予約必須です。)

12時に予約し、時間ちょうどくらいに着きましたが、入口にはすでに行列が!

ブルス・ド・コメルスの外観

ブルス・ド・コメルス入口の行列

12時になっても入場は始まらず、10分ほど待つと列が進み出しようやく入場できました。

5月に美術館の営業が再開してから週イチペースで美術館に行っているわたしですが、週末に美術館に来たのは初めてで、こんなに混んでいるとは!と少し驚きました。

 

だいたいの美術館は予約時間から30分の間入場が可能で、それをすぎるとチケットが無効になってしまいます。
予約に遅れたことはないのでわかりませんが、おそらくそこまで厳しく時間はチェックしていないんじゃないかなーと思います。

平日朝の空いている時間などは、予約時間の前でも入館できたりします。
あとは美術館によって対応はさまざまです。

 

さっそくコレクション見学

ブルス・ド・コメルスのフレスコ画とガラスドーム

ブルス・ド・コメルスのフレスコ画とガラスドーム

この美術館のメインはやっぱり建物中央の吹き抜けになったガラスドーム真下の空間。

ドーム上部には4大陸を描いたフレスコ画があり、見ごたえがあります。

晴れているとドームの鉄組が美術館内に模様のような影を作って、それもアートのようで美しかったです。

 

ろうそくのオブジェ

広々としたドーム下の空間にはぽつぽつと作品が展示されています。

中央には彫刻、周りに古いインテリア、、、と思ったらなんと、それらは全て“ろう”で作られたオブジェでした!

オブジェには芯も組み込まれていて、展示の最初に火が灯されるのだそう。
この展示が始まった最初の日なのか、毎朝という意味なのかよくわかりませんが、よく見ると火が残っているオブジェがあったので、おそらく毎朝火が灯されているのだと思います。

壊れたように見えたオブジェはろうが溶けて崩れたせいでした。

ブルス・ド・コメルス/ロウで作られたオブジェ

ロウで作られたオブジェ / 炎がまだ灯っています

これはとってもおもしろい演出でした。

この展示が終わる頃にはオブジェはさらに溶けているだろうから、どんなふうになるのか気になります!

 

ドームを取り囲むギャラリー

ブルス・ド・コメルス

ブルス・ド・コメルス

ドームの下にはコンクリートで出来た円形があり、それにそって階段が設置されています。登っていくと別のギャラリーへアクセスでき、さらに一番上まで登るとドーム下の空間を見下ろすことが出来ます。

上から見るとフレスコ画がより間近で見られて迫力が増します。

ブルス・ド・コメルスのフレスコ画

ブルス・ド・コメルスのフレスコ画

各ギャラリーには写真やオブジェ、絵画など様々なジャンルのものが展示されていました。

正直、わたしにはイマイチその良さがわかりませんでしたが(笑)、現代アートの感じ方は人それぞれだと思うので、ぜひ直接足を運んで作品を見てほしいです。

 

ブルス・ド・コメルスの展示作品

ブルス・ド・コメルスの展示作品

 

美術館内に残る一番古い場所

ブルス・ド・コメルスの展示作品

ブルス・ド・コメルスの階段

こちらの2つの階段が交互に組み合わさった二重階段は、美術館のなかでも以前の建築がそのまま残る最も古い部分です。

きれいに改装された他の部分と比べると、たしかに階段の床だけがでこぼこしていて、長い間使われてきたことが分かります。

一つの階段のように見えますが、決して交わらない2つの階段は建築的にも美しいです。
美術館に行ったらぜひ見てほしいです。

 

最後に

オープンしたばかりの美術館ということで、全てが新しくきれいということもありますが、ゆったりとした空間はとても心地よかったです。

 

美術館の建物自体も歴史があり、建築物としても興味深いので、建築好きの方、現代アート好きな方にはとってもおすすめの美術館です。