Chaco Log

Chaco Log

ちゃこログ パリの観光スポット、オススメのお土産、たまーに旅行の話などなど

古城とワインの街!フランス ロワール地方に行ってきた

dog

chaco

初めまして。ワーホリ・語学留学を経て、今はフランス人パートナーとパリに住んでます。夢は田舎に家を買って自分でリノベーションして暮らすこと!

フランスでも人気の観光地、ロワール地方。
ロワール川を中心にたくさんの古城が立っています。また、ワイン造りも盛んな地域です。

そんなロワール地方に週末のプチ旅行へ行ってきたので、お城のことをメインに訪れた街や村をご紹介したいと思います。

今回の旅行で訪れた場所はいくつかの記事に分けて紹介しているので、興味ある方はこちらもどうぞ。

 

 眠れる森の美女のモデルになったお城「ユッセ城」  

 ルネサンス様式の美しい館アゼ・ル・リドー城とフランス人にも人気の街ロシュ  

 フランスの最も美しい村とロワールの古城、ソミュール城  

 中世芸術の宝庫「ランジェ城」とフランスの最も美しい村  

 

 

 

 今回わたしが訪れた街とお城をマップにまとめたので、位置関係など知りたい方はチェックしてくださいね。

この記事で紹介しているヴィランドリー城とシノン城以外の場所は他の記事で紹介しています。

ロワール地方の特色

ロワール地方はパリから車で3時間弱、電車もTGVで2時間ほどで、とてもアクセスしやすい場所です。

 

日本からTGVを予約されたい方はOmio:ヨーロパ交通予約サイト   だと日本語で予約できるのでオススメです。

 

ロワール川沿いにブロワ(Blois)、トゥール(Tours)、アンジェ(Angers)の三つの大きな街があり、観光の拠点となっています。

 

この地域にはヴァロワ朝(1328年〜1589年)の時代に多くのフランス国王が滞在し、その際に住居としてたくさんの城が作られました。

それらの多くは「シュリー=シュル=ロワールとシャロンヌ間のロワール渓谷」として世界遺産に登録されています。

例えばその中の一つ、シャンボール城はフランス王フランソワ1世のために建てられたお城です。
同じくブロワの街の中心にあるブロワ城は、ルイ12世をはじめフランソワ1世、アンリ3世などが住んでいました。

その他にもガイドブックには載らないお城もたくさんあります。

また、フランス史のヒロイン、ジャンヌ・ダルクともゆかりのある場所が多くあります。

 

この地方はサイクリングロードも多く整備されているので、サイクリングしながらお城を回るのも人気のアクティビティです。

実際わたしも旅行中にたくさん自転車に乗っている人を見ました。このあたりは平地で山がなく道も比較的なだらかなところが多いので、小学生くらいの小さな子供を連れた家族連れも多かったです。

 

ロワールの古城

今回訪れたほとんどのお城はトゥールよりも西側にあるもので、日本では聞いたことのないお城が多いかもしれません。

以前にもロワール地方を旅行したことがあり、そのときにシャンボール城やシュノンソー城などの有名所は見てしまったんです。

なので今回はちょっとマイナーなお城ですが、ステキなお城ばかりなので紹介したいと思います。

 

ヴィランドリー城 / Château de Villandry

f:id:Chaco11:20210528183153j:plain

▲ヴィランドリー城

ヴィランドリー城は広大な美しい庭が有名なお城です。

海外からの観光客がいない今の状況でも、チケットを購入するのに少し並んだので、事前にネットでチケットを購入するといいかもしれません。

ヴィランドリー城は世界遺産「シュリー=シュル=ロワールとシャロンヌ間のロワール渓谷」にも含まれています。

ルネサンス様式の美しいお城ですが、もともとは1536年に要塞として建てられました。
その後、1754年に城の所有権を持ったカステラーヌ家によって18世紀スタイルのお城に改装されました。

一番の見どころである庭は、いくつかのゾーンに別れていてそれぞれ幾何学模様のデザインで構成されています。
どこもきれいに整えられていて、丁寧に手入れがされていることがよく分かります。

各ゾーンは違ったテーマで造られていて、ハーブや食用の植物で構成されたゾーン、噴水や池など水場で造られたゾーン、生け垣で造られた迷路などなど。。。
植物や花だけでなく野菜も植えられていて、とっても面白いんです。

わたしが行った時期はバラの季節だったので、バラもきれいに咲いていました。

また、庭は3段ほどの段々に造られているので、見晴らしもいいです。

f:id:Chaco11:20210528185102j:plain

▲ヴィランドリー城の庭

今見られるこの庭の様式は現在のお城の持ち主であるカルヴァロ家によって作られたものだそう。
そしてなんとカルヴァロ家は今現在もヴィランドリー城内に住んでいるんです!

住居の一部を一般に公開しているわけです。

住居スペースはもちろん公開されていないのでわかりませんが、お城に住むってどんな感じなんだろう。
想像つかないですね。

次はお城の中を少しだけご紹介。お城の中はカラフルでとてもかわいいので、ぜひ実際に訪れて見てほしいです。

f:id:Chaco11:20210528180549j:plain

▲食堂

こちらはサーモンピンク色の壁がかわいすぎる食堂。18世紀のスタイルに仕上げられています。

f:id:Chaco11:20210528181232j:plain

▲寝室

こちらはカルヴァロ家初代当主の妻、アンの寝室として使われていた部屋。壁には夫妻の6人の子供のうち3人の自画像が飾られていました。

この他にもキッチンやいくつかの寝室と子供部屋、図書室などを見ることが出来ます。

ほとんどが18世紀のスタイルで装飾されていて、上品でおしゃれな空間になっていました。

お城の中には現在の当主、ヘンリー・カルヴァロ氏の自画像も飾ってあったのでぜひ見てみてください。

お城の窓からは庭を見下ろすことができ、そのきれいな幾何学模様がよく見えるので、こちらもぜひ見てほしいです。

f:id:Chaco11:20210528183024j:plain

▲幾何学模様がきれいな庭

Château et Jardins de Villandry en Val de Loire (site officiel)  

 

ヴィランドリーの街

ヴィランドリー城があるヴィランドリーの街は小さいですがとってもかわいい街でした。

お城のすぐ前には広い駐車場とピクニックスペースがあります。
街の中心に行くとレストランが何件かとパン屋さんなどがありました。

わたしはちょうどお昼時に行ったので、どこのレストランも満席でした。
週末のお昼時などは観光客でいっぱいになるようです。この街でお昼休憩を取りたいときは時間を少しずらしたりしたほうがよさそうです。

f:id:Chaco11:20210528191013j:plain

▲ヴィランドリーの街の様子

ヴィランドリーの街に限らず、この地方の街中にはバラがたくさん植えられていて、ちょうどバラの季節だったのでとてもきれいでした。

いろんな色のバラが家の壁をつたって伸びていて、街をさらに明るく見せてくれていました。

ロワール地方に旅行に行くならバラが咲いている5・6月がおすすめです!

 

シノン城 / Forteresse Royale de Chinon

こちらも世界遺産「シュリー=シュル=ロワールとシャロンヌ間のロワール渓谷」に含まれているお城の一つです。

とても長い歴史を持つお城で、始まりはガリア人の時代まで遡るそう。

ガリア人の権力者が、現在はお城の受付やギフトショップがある場所に居住地を作ったのが一番最初のようです。

 

今現在も残っている建物は時計塔、国王の居住地、13世紀末か14世紀初頭に建てられたとするボワシーの塔など6つの塔です。

f:id:Chaco11:20210528211931j:plain

▲国王夫妻の居住だった建物

時計塔は今も現役で鐘を鳴らしています。いくつかの塔は中を見学できるので、上まで登ってシノンの街を見渡すのがおすすめです。

濃いグレーの屋根で統一された街並みが見下ろせます。

シノンの街は、濃いグレーの屋根にオレンジのレンガの煙突という作りがフォンテーヌブローの街並みに似てるな〜と思いました。
フォンテーヌブローもシノンもフランス王が居住した土地なので、街づくりにもなにか共通点があるのかなと思いました。

f:id:Chaco11:20210528212005j:plain

▲時計塔

国王の居住地だった建物の中には、城の歴史が展示されていました。
長い歴史があり、歴史が好きな人には面白いかもしれませんが、わたしには少し難しかったです(笑)

 

シノン城は街の高台に造られているので、シノンの街を流れているヴィエンヌ川を渡って対岸から城を見ると城全体がきれいに見渡せます。

川沿いはきれいな芝生になっていて、ひなたぼっこしたりピクニックしている人がいました。

飲み物や軽食のスタンドがあり、テーブルと椅子がたくさんあるので、天気のいい日はここでアペリティフもいいですよ。

f:id:Chaco11:20210528211835j:plain

▲対岸から見るシノン城

 シノン城公式サイト  

 

ジャンヌ・ダルクゆかりの地

シノン城はフランスの英雄ジャンヌ・ダルクにゆかりのある地としても有名なんです。

ジャンヌ・ダルクは、「イングランド軍を駆逐して、王太子シャルルをランスへ連れていきフランス国王へ就かせよ」という神の啓示を聞いて、それを成し遂げようとするわけですが、その王太子シャルルが当時住んでいたのがこのシノン城なんです。

ジャンヌ・ダルクは王太子シャルルに会うためにこのシノン城へ向かい、1429年に城の大広間で面会を果たします。

f:id:Chaco11:20210528212100j:plain

▲ジャンヌ・ダルクの顔が刻まれている

その後ジャンヌ・ダルクはイングランド軍に包囲されていたオルレアンを奪還し、一気にその名声を高めます。それから王太子シャルルをランスで戴冠させるため、次々と占領されていた領土を取り戻していきます。
ジャンヌ・ダルクの活躍により、7月17日、ランスで戴冠式が行われ、王太子シャルルはついに正式にシャルル7世となるのです。

シノン城は歴史的にも重要な出来事があった場所なんですね。

 

シノンの街とワイン

今回わたしが滞在したのはこのシノンの街です。
トゥールとアンジェの中間にある街で、ヴィランドリーよりも大きくレストランなども多いので、滞在するにもおすすめの街です。

街の中もかわいかったですよ。

f:id:Chaco11:20210528220114j:plain

▲シノンの街並み

それにシノンはワインも有名で、AOCの一つです。
ほとんどが赤ワインですが、白とロゼもあります。
(AOCについて知りたい方はこちら「フランス土産を買う時に役立つ!フランスのラベルいろいろ  」が参考になります。)

 

わたしはシノン城の入り口の直ぐ側にあるAu Clos de l'Echo- Vignobles Couly-Dutheil  というワイナリーに行ってきました。

この地方にはワイナリーは探せばたくさんありますが、街からも近く行きやすかったので滞在した街のお土産を買うためにこちらのワイナリーに行ってみました。

 

ワインには詳しくないのでワイン選びはパートナーに任せましたが、ロゼのスパークリングワインと赤ワインを3種類ほど購入しました。

値段は3段階ほどに分かれていて、40€ほどする高価なものもありましたが、10€前後のものからありました。

スパークリングワインを飲むのが楽しみです。

f:id:Chaco11:20210528220159j:plain

▲ワイナリーの周りのぶどう畑

最後に

今回紹介したのは、最初のマップに載せたうち2箇所のお城だけですが、いかがでしたか?
どのお城も歴史があるので、書き出したら長くなってしまいました。

まだまだ紹介したいお城や街があるので、また次回以降記事にしていきたいと思います。