映画アメリの舞台、モンマルトルの丘の観光スポットとおすすめルート
chaco
初めまして。ワーホリ・語学留学を経て、今はフランス人パートナーとパリに住んでます。夢は田舎に家を買って自分でリノベーションして暮らすこと!
パリの中でもモンマルトルの丘は人気の観光スポットです。
大通りが少なく細い路地がたくさん走っていて、パリの中でも田舎の雰囲気が残っている場所なので、のんびり散策するにはぴったりの場所です。
最近はかわいいショップやカフェも多いので、散策しつつショッピングもして、歩き疲れたらカフェで休憩、という完璧なプランが可能です。
今日はモンマルトルの観光スポットを紹介していきたいと思います。
モンマルトルの丘ってこんなところ
映画「アメリ」の舞台
モンマルトルの丘はフランス映画「アメリ」のロケ地としても有名で、この映画でモンマルトルを知った方も多いのではないでしょうか。
アメリの独特の世界観とモンマルトルの雰囲気がぴったりで、オシャレでかわいいフランス映画の代表ですよね。
フランス映画というと起承転結がないというか、見どころがわかりにくいというイメージがあって、個人的にはあまり好きではないのですが、アメリはファッションや世界観もかわいいし、パリの街並みも存分に楽しめる映画なので大好きです。
モンマルトルを、ここはあのシーンの場所だ!とか思いながら回るのも楽しいですよね。
絶好の写真スポット
モンマルトルはつい写真を撮りたくなるポイントが本当に多い!
もともと小さな村だったモンマルトル地区は、パリの中心部とはガラッと雰囲気が変わって、かわいらしい小さなアパルトマンや細い路地などちょっと田舎の雰囲気がすてきです。
チェーンのお店などが少なく、昔からあるレストランや個人のショップが多いのも、写真好きさんには高ポイントだと思います。パリの街並みと現代的な商業店舗って合わないですもんね。
また、モンマルトルの丘の上に立つサクレ・クール寺院が、こんなところからも?と思う場所から見えて、ついつい写真を撮ってしまいます。
坂道や階段が多く意外とハード
モンマルトルの”丘“というだけあって、実は坂道や階段が多いモンマルトル地区。
特に階段は近道になるけど長いので結構ハードです。
階段は避けて、ゆる〜い坂道をのんびり登るほうが、たくさん街並みも見られて逆にいいかもしれません。
実は高級住宅街
モンマルトル地区の一部は、実は高級住宅街としても知られているんです。
日本ではあまりそういったイメージはないと思いますが、観光地区から少し離れると瀟洒な作りのアパルトマンが並んでいたりもします。
静かでゆったりとした時間が流れているようで、個人的にはこのあたりも大好きです。
気になる治安
モンマルトルの丘というと治安が悪いというイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。
確かにメインの観光スポットであるサクレ・クール寺院やテルトル広場あたりは観光客が多いので、それを狙ったスリが多いようです。
バッグを開けられたら誰でも気づくでしょ、と思うかもしれませんがそれが意外にわからなかったりします。
観光に夢中になっていると、自分で思っているよりも周囲に気が払えていません。人が近づいてきても、この人怪しいな、と思うほど気が回っていなかったりします。
パリに住んで何年か経ちますが、やはりスリは心配なので、わたしは必ずファスナーが付いているバッグか、口が開けにくいようなバッグを使うようにしています。ななめ掛けのバッグも、必ず体の前にバッグがくるように掛けます。
またリュックは、背後は自分では見えず、意外とスリに狙われやすいので、便利ですが使わないようにしています。
スリ以外では、どこも観光客が多いのであまり心配いらないと思いますが、暗くなってきたら人気のない場所は避けたほうがいいと思います。これは海外旅行では当たり前ですね。
おすすめルート
モンマルトル地区でいちばん有名なサクレ・クール寺院へはアンヴェール駅が最も便利ですが、モンマルトル地区全体を散策したい方はどこの駅からどのあたりをどう回るか迷ってしまうと思います。
そこで、ここではわたしのおすすめルートをご紹介します。映画アメリのスポットも抑えた(個人的に)超基本の散策ルートです。
- ブランシュ駅からスタート
わたしのおすすめルートはメトロ2番線のブランシュ駅からスタートして、最後にサクレ・クール寺院を見学、寺院の最寄りのアンヴェール駅で終了というものです。
もちろん逆から進むのもアリです。
- ムーラン・ルージュ
ブランシュ駅のすぐ目の前がムーラン・ルージュです。ムーラン・ルージュといえば赤い風車とキャバレーですが、実はそれだけではありません!
キャバレーだけじゃない!パリジャンに人気のスポット、ムーラン・ルージュ で紹介しているので、興味のある方はこちらを読んでムーラン・ルージュをより楽しんでください。
- 映画「アメリ」に登場したカフェ「カフェ・デ・ドゥ・ムーラン」
ムーラン・ルージュの脇のルピック通り(Rue Lepic)を上っていくと、すぐにカフェ・デ・ドゥ・ムーランが見えてきます。
映画「アメリ」が好きな方は必ず行きたいスポットですよね。映画の中で主人公アメリが食べていたクレームブリュレも食べることが出来ます。
CAFÉ DES DEUX MOULINS Site officiel
- メイン通りとなるアベス通りへ
ルピック通りをさらに登っていくと、つきあたりアベス通り(Rue des Abbesses)に出ます。アベス通りはこのあたりのメイン通りで、ショップや飲食店も多くにぎやかな通りです。アベス通りを左に曲がると、ツタに覆われた可愛い外観のレストラン「ル・バジリック」があります。左に進んでもかわいい道が続くのですが、今回は商店が集まっている右へ曲がります。
- レストラン「コクリコ」とお買物スポット
アベス通りで人気なのがブーランジュリー併設のレストラン「コクリコ」です。パンを買って歩きながら食べるのもいいですし、レストランでランチやカフェもおすすめです。
コクリコ以外にもこの通りはテラス席のあるレストランが多いので、夏天気のいいときはテラスはいつも人がいっぱいです。
にぎやかで雰囲気がとってもいいので、この通りでのランチはおすすめです。それから、アベス通り周辺は雑貨屋さんや洋服屋さんも多いので、お買い物をしたい方はこのあたりをブラブラするのがおすすめです。
- ジュテームの壁
コクリコを通り過ぎると、すぐにアベス駅が見えてきます。
アベス駅の奥に小さな公園があり、そこに「ジュテームの壁」があります。いろんな国の言葉で「愛してる」と書かれています。
とてもロマンチックですよね。壁の前はいつも人でいっぱいなので、自分ひとりの写真を撮りたい方は朝早めに行くのがいいかもしれません。
- アベス通りを戻って、ラヴィニャン通りを右折、さらにジャン・バティスト広場を登ってノルヴァン通りへ
アベス通りをもと来た方へ戻り、コクリコを通り過ぎたところでラヴィニャン通り(Rue Ravignan)を右に曲がり、そのまま階段を上りぐるっとカーブした道を進みます。
この階段脇にあるカフェもテラス席が広く見晴らしがいいのでおすすめです。
カーブを曲がって少し進むと、左手に小さな公園「ジャン・バティスト広場」が見えてくるので、その脇を北へ進み、ノルヴァン通り(Rue Norvins)に出ます。
- テルトル広場
ノルヴァン通りを右に曲がると、テルトル広場などがあるサクレ・クール寺院脇のにぎやかな観光ゾーンに入っていきます。テルトル広場ではたくさんのアーティストたちが絵を並べているので、それをじっくり眺めたり、カフェで行き交う人を眺めながらのんびりするのも贅沢な時間です。
- サクレ・クール寺院
テルトル広場周辺からはすでにサクレ・クール寺院が近くに見えます。
にぎやかな観光ゾーンを楽しんだらサクレ・クール寺院に向かいましょう。サクレ・クール寺院は無料で見学可能なので、ぜひ中に入ってみてください。巨大なドーム型の天井画など見どころはたくさんあります。
また、ドーム部分は有料ですが登ることが出来ます。丘の上に建てられた寺院なので、かなりの高さからパリを一望できます。アクセスは階段のみなので、体力が残っている方はぜひ。
La Basilique du Sacré Cœur de Montmartre
- サクレ・クール寺院のふもとのサン・ピエール広場
サクレ・クール寺院を十分に満喫したら正面の斜面になっているサン・ピエール広場を降りていきます。
ここも映画アメリに登場する場所で、印象に残っている方も多いと思います。アメリが電話をかけるシーンです。
天気がいい日はこの広場も人でいっぱいです。パリジャンに混じって芝生で日向ぼっこするのもいいですよ。
広場は意外に広いです。
もう疲れちゃった、という方はケーブルカーがあるので、そちらで上り降りが出来ます。地下鉄と同じチケットなので、チケット10枚セットや1週間チケットなどを買っている方はそれを利用できますし、ない方は券売機で購入できます。 - アンヴェール駅で終了
広場を降りて 、正面の道を下っていくと地下鉄2番線のアンヴェール駅に出ます。私のおすすめルートはここで終了です。
最後に
今回はわたし的に一番シンプルなモンマルトルのおすすめルートをご紹介しました。モンマルトルに行ってみたい方の参考になれば嬉しいです。
モンマルトルにはまだまだおすすめしたい場所があるので、次回はもっとディープな散策コースを紹介したいと思います!