パリに新しい美術館がオープン!パリ商品取引所 - ピノー・コレクション美術館 -
chaco
初めまして。ワーホリ・語学留学を経て、今はフランス人パートナーとパリに住んでます。夢は田舎に家を買って自分でリノベーションして暮らすこと!
5月22日 パリに新しい美術館がオープンします。
その名もパリ商品取引所 - ピノー・コレクション美術館 - です。
新型コロナウィルスの影響でオープンが延期になっていたのですが、ついにその扉を開ける日がやってきました。
パリ商品取引所とあるように、もともと貿易のための場所でしたが、それがどんな美術館に生まれ変わったのか見ていきたいと思います。
ピノー・コレクション美術館はまさにパリのど真ん中、ルーヴル美術館から徒歩5分、すぐ側にはノートルダム大聖堂を見本にして作られたというサン・トゥシュタッシュ大聖堂があります。
観光にはもってこいの立地ですね。
フランスの大富豪フランソワ・ピノー
美術館にその名を冠すフランソワ・アンリ・ピノー氏は、グッチやバレンシアガを保有するファッション業界の大手企業ケリングの代表や、投資会社アルテミスの社長を務めるフランスの実業家です。
そんな彼が50年以上かけて収集してきたコレクションや、ピノー一家が所有するアート作品を展示するために造られたのが、このピノー・コレクション美術館です。
改修工事を手掛けたのは安藤忠雄氏
商品取引所を美術館へと改装するにあたって、その改修工事を手掛けたのはなんと日本の有名建築家・安藤忠雄氏です。
安藤氏は円形の建物である商品取引所の中にもう一つ円形を設置するデザインを提案しました。
コンクリートで造られた円形は、展示スペースを区切る役割と順路を示す役割を同時に果たしています。
歴史的建造物にも指定されている商品取引所は、安藤氏の手によって過去と現在が融合したような空間に仕上がっています。
現代アート美術館
ピノー家のコレクションは約10,000作品にも及び、絵画、彫刻、映像、写真、音声作品、空間全体を一つのアートとして表現するインスタレーションとジャンルは多岐にわたり、ユニークな視点で作品が集められています。
また350人以上にもなる作品のアーティストは国籍も世代も様々、若手アーティストの作品なども多く含まれているそうです。
作品は主に1960年代から現代のもので、美術館は現代アートに特化したものになります。
10の展示スペースでは、コレクションによるテーマ別企画展や、アーティストにスポットを当てた企画展などが行われる予定。
また、作品の展示だけでなく講演会やプロジェクション、コンサートなどのプログラムも予定されています。
現代アートに興味があろうとなかろうと、美術館はすべての人に対して開かれており、すべての人のアートへの知的好奇心を呼び起こすものとして作られています。
美術館基本情報
パリ商品取引所 - ピノー・コレクション美術館 -
Bourse de commerce | Pinault Collection
2 rue de Viarmes, 75001 Paris
火曜定休・5月1日休館
11時〜19時
入場料:14€(予約必須)