一生に一度は見たい!南仏プロヴァンスのラベンダー畑
chaco
初めまして。ワーホリ・語学留学を経て、今はフランス人パートナーとパリに住んでます。夢は田舎に家を買って自分でリノベーションして暮らすこと!
もうすぐラベンダーの季節ですね。
今回はわたしが訪れた南仏プロヴァンス地方のラベンダー畑と近くの街をご紹介します。
今回の旅は、わたしにとって初めてのフランス国内一人旅!
ということで、自転車でラベンダー畑を回ってきました!(フランスでは免許を持っていないので。)
自転車では行動範囲が限られてくるので、たくさんのラベンダー畑は回れませんでしたが、ヴァレンソルのラベンダー畑と、その周辺でラベンダーが見られる場所と街をご紹介します。
この記事に出てくる場所をマップにまとめました。
ラベンダー畑Valensole(ヴァレンソル)
まずはヴァレンソルのラベンダー畑について。
南仏のラベンダー畑で一番の有名所がヴァレンソルではないでしょうか。
フランスで最も広いラベンダー畑の一つです。
どこまでも続くむらさきの絨毯にラベンダーの香り。一生に一度は見てみたいですよね。
ラベンダー畑はヴァレンソルの街の中心から少し歩いたところに広がっています。
どこまでも続くラベンダー畑とラベンダーのとってもいい香り。
わたしはラベンダー畑を見るのは初めてだったのですが、こんなにもラベンダーの香りであふれているとは想像しておらず、感動しました。
いつか庭やバルコニーのある家に引っ越したら、ラベンダーの花を育てたいなぁ〜。
色んな角度からラベンダー畑をカメラに収めたくて、ラベンダー畑のあいだの細い道をたくさん移動しました。
こういう時、自転車だとフットワーク軽く動き回れるので便利だな〜と思いました。
ひまわり畑も少しありましたよ。
黄色と紫の対比がすごくきれい。
ひまわり畑があることは知らなかったので、うれしい驚きでした。
ヴァレンソルの街はこんな感じ。いかにもフランスの田舎街という雰囲気でかわいかったです。
お土産物屋やレストランもありました。
ヴァレンソルへの行き方
ヴァレンソルには電車が通っていないので車で行くのがベストですが、バスを使って公共交通機関で行くことも可能です。
公共交通機関で
パリから
パリからエクサン・プロヴァンスまたはマルセイユまでTGVで行き、そこからバスまたはTERでマノスク(Manosque)という街まで行きます。マノスクからはバス133番でヴァレンソルへ行けます。
ヴァレンソルは電車が通っておらず、バスも本数が多くないので、公共交通機関で行くのは少し難しいです。
どうしても公共交通機関で行きたい人は、上記で説明した、マノスクまで電車かバスで行き、そこからバスに乗る方法しかありません。
もしくはツアーに参加する方法もあります。
ヨーロッパの鉄道を日本から予約するにはヨーロッパ交通チケット予約サイトOmio【公式】ヨーロッパ格安乗車券検索 が便利でおすすめです。
予約は全て日本語で出来ます。
フランス国内移動のためのTGV(日本で言う新幹線)や飛行機など予約したいときに便利です。
バスから飛行機まで、フランスだけでなくヨーロッパ中の交通チケットを多数取り扱っています。一度サイトを覗いてみてくださいね。
南フランスの公共交通機関はこちらのサイトから調べられます。
マノスク周辺の公共交通機関はこちらから。(ヴァレンソル行きもこちらから調べられます。)
車で
パリからは車で8時間近くかかるので、全行程車はちょっとキツイですね。
パリ以外の大きな都市からは以下のようになります。
エクサン・プロヴァンス・・・1時間
マルセイユ・・1時間20分
ニース・・・・2時間30分
モンペリエ・・2時間30分
リヨン・・・・3時間30分
ニースなどを訪れた際にヴァレンソルまで足の伸ばすのもいいですね。
ヴァレンソルまで公共交通機関のみで行くのは難しいので、近くの街に滞在しレンタカーを借りるなどして車で向かうのが一番いい方法です。
例えば、エクサン・プロヴァンスは、TGVも通っていてヴァレンソルまでは車で1時間と遠くないので、丁度いいのではと思います。
エクサン・プロヴァンスについてはこちらの記事で紹介しているので、興味のある方は合わせてどうぞ。
自転車で
近くの街や村から自転車でヴァレンソルに行くには次のようになります。
- Gréoux-les-Bains(グレウー・レ・バン)から
時間:約1時間
グレウー・レ・バンの街を出てからはD8(Route Départementale 8 )に沿って真っ直ぐ行くだけです。道はなだらかでキツくはありません。
- Riez(リエ)から
時間:約1時間
行き方はいくつかあります。
わたしは途中にあるラベンダー畑に寄るために、D6(Route Départementale 6 )をずっと走って行ったんですが、なかなか急な道ばかりでキツかった!
サイクリングコースとしてオススメされているのはPuimoissonという街を経由する道です。地図で見るとだいぶ遠回りに見えますが、時間的には1時間20分程でそれほど変わりません。
- Allemagne-en-Provence (アルマーニュ・アン・プロバンス)から
時間:約45時間
アルマーニュ・アン・プロバンスはグレウー・レ・バンとリエの中間にある小さな街です。
自転車で回るにあたって、いろいろなサイトを見てみたんですが、上記以外の街からヴァレンソルに行く道を紹介しているところが見つからず、サイクリングに適した道がないんだろうと思います。(わたしの想像ですが。)
南仏の日差しは想像以上に強いので、飲み物の用意と熱中症・暑さ対策を十分にすることをオススメします。
わたしは甘く見ていたせいで大変な目に合いました。
ヴァレンソル周辺は小さな街ばかりで、スーパーがなかなか見つからないこともあります。出発する前に飲み物だけでも調達しておいたほうがいいです。
ベストシーズン
ラベンダーのシーズンは6月中旬から7月中旬です。
もちろん天候によっても変わってきますが、ベストシーズンは6月最終週から7月の初旬と言われています。
わたしは7月8日に行きましたが、ラベンダーは満開で時期的にはぴったりでしたよ。それにひまわりもちょうど咲いていました。
7月の後半にはヴァレンソルではラベンダーの収穫が始まるようです。
他の場所では7月後半でもラベンダーが見られるところはあります。どうしても時期が合わない方はヴァレンソル以外の場所を検討してみるのもアリです。
8月にもラベンダーが見られる場所はありますが、多くはありません。
ヴァレンソル付近のラベンダー畑
ヴァレンソル周辺では、D6沿いに車で10分ほど走ったところと、D8沿いにもちょこちょことラベンダー畑があります。
わたしはグレウー・レ・バンに泊まって、そこから自転車でこれらのラベンダー畑を回りました。
まずこちらはD8沿いにあるラベンダー畑。
大きなラベンダー畑はないですが、小さいのが点在しています。
自転車だとラベンダー畑に付く前からラベンダーのいい香りが漂ってきてテンションが上ります。
グレウー・レ・バンとヴァレンソルはD8で繋がっているので、ほとんど真っ直ぐ行くだけです。
自転車専用道路はないですが、車の交通量は多くないので危なくありません。
途中でサイクリングしている人とたくさんすれ違いました。みんなけっこう本格的な自転車と服装でした。
道のりはなだらかで、坂などはほとんどありません。
一つラベンダー畑を通り過ぎても、またすぐ次のラベンダー畑が見えてくるので、疲れを感じる前にあっという間にヴァレンソルに着きました。
次はD6沿いのラベンダー畑。
ここからさらにD6を走っていくと大きなラベンダー畑が見えてきます。
ヴァレンソルほど大きくはありませんが、わりと広めです。
人もあまりいないので、写真も撮りやすいです。
ヴァレンソルのラベンダーと比べると、まだ満開になっていないのか、ラべンダーのサイズが小さいような?気がしましたが、ずっと遠くまでまっすぐ並んだラベンダーがすごくきれいでした。
でもこのラベンダー畑は自転車にはあまりオススメ出来ません!
けっこう急な道があるので自転車にはかなりきついです。車ばかりで他の自転車もほとんど見かけませんでした。
加えて、プロヴァンスの夏の暑さを甘く見ていたわたしは、水分を十分に準備していなかったので、暑さにやられて倒れるのではないかと思ったくらいです。
それに日差しがものすごく強いので、肩や腕がもろに日光を受けて真っ赤になり、途中からヒリヒリ痛くて…
宿泊した街に戻ってから、日焼け後に塗るクリームみたいなのを購入し塗りまくりましたが、時すでに遅し。このあと数日間痛みが続きました。これは辛かった。
頭はヘルメットをかぶっていて本当によかったと思いました。安全面からも、暑さから頭を守るためにも、サイクリングではヘルメットをかぶることを強くオススメします!
この後はわたしが立ち寄った街を紹介します。
南フランスらしい可愛らしい街ばかりなので、ラベンダー観光の際にぜひ寄ってみてください。
Gréoux-les-Bains(グレウー・レ・バン)
今回わたしが滞在した街がグレウー・レ・バンです。
パリからは、TGVでマルセイユまで行き、そこからはバスで街まで行きます。
グレウー・レ・バンは小さな街なので、長く滞在するには物足りない感じですが、とってもかわいらしい街です。
メインストリートにはレストランや土産物屋が並んでいます。
わたしはこの街のBachelas bike shop で自転車を借りました。観光案内所のすぐ前にあります。
お店のお兄さんがとっても親切でした。
わたしが自転車を借りに行った日は、運悪くお店の都合で閉まっていたんです。
でも偶然お店に来ていたお兄さんが、営業していないにも関わらず自転車をレンタルしてくれました。
もしお兄さんがいなかったらわたしの旅行は台無しになっていたところでした。
優しい店員さんがいて本当によかった。感謝です。
グレウー・レ・バンでは毎週土曜日に街の北側にある駐車場でマルシェがたちます。
プロヴァンスの特産品もたくさん並ぶので、おみやげ探しにオススメです。
わたしは手作りのヌガーを買ったのですが、とってもおいしかったですよ!
今までヌガーってキャラメルみたいであまり好きではなかったですが、手作りのものはスーパーで売っているものとは全く違います。
甘いですが、はちみつなどの自然な甘さなのでしつこくなくて本当に美味しかった。
食材の風味がすごく豊かに感じられるお菓子です。
ヌガーは賞味期限も長いので、お土産にオススメです。
Riez(リエ)
こちらもかわいらしい街です。
街の規模的にはグレウー・レ・バンと同じくらいの街です。
目抜き通りには飲食店や土産物屋さんが並んでいました。町外れには大きなスーパーがあるので買い出しには便利です。
アルマーニュ・アン・プロバンスによ立ち寄りたかったのですが、暑さで体力が残っておらず断念。
アルマーニュ・アン・プロバンスはリエやグレウー・レ・バンよりも少し小さな村といった感じです。
この他、旅行中にエクサン・プロヴァンスとマノスクにも立ち寄りましたが、こちらについては他の記事で紹介しているので、興味のある方は読んでみてください。
どちらもグレウー・レ・バンなどよりは大きな街で、観光の拠点にするのにもいいかなと思います。
まとめ
今回はヴァレンソルのラベンダー畑を紹介しました。
フランスでも人気の観光地で、一生に一度は見たい景色です。
ラベンダーの時期にフランスにこられる方はぜひラベンダー畑も訪れてくださいね!