【オーガニック】ビオ大国フランス!フランスのビオ食品のこと調べてみた
chaco
初めまして。ワーホリ・語学留学を経て、今はフランス人パートナーとパリに住んでます。夢は田舎に家を買って自分でリノベーションして暮らすこと!
フランスでは、いろんな場面でビオという言葉を見かけます。
日本ではオーガニックという言い方のほうが一般的かもしれませんね。
フランス語で「オーガニック」と言うと、全ての魚介類や肉、野菜、果物などの農作物を指し、必ずしも有機農業によるものではありません。
なので、日本でいう「オーガニック」は、フランスでは「ビオ」になります。
たいていのスーパーではビオの商品だけを集めたビオのコーナーがあり、ビオ専門のスーパーもあります。
ビオのコスメも種類が豊富だし、レストランやカフェでもビオにこだわったお店をよく見かけます。
ビオって身体に良くって環境にもやさしい、みたいなイメージはあるけど、具体的にはどういうこと?ビオ商品の基準は?と、最近疑問に思ったので、フランスにおけるビオについて調べてみました!
今回はビオ食品に的を絞って調べました。
ビオ食品
ざっくりいうと、ビオ食品とは有機農業による生産物やそれを使って作られた食品のこと。
有機農業では農薬、除草剤、化学肥料などの合成化学物質が一切使われないので、安心して食べることが出来ます。
ビオ食品には、それを示すラベルがパッケージに表示されていて、それでビオ食品であることを認識できるわけですが、ラベルにもたくさん種類があります。
次から主なラベルを見ていきたいと思います。
label français AB / label bio de l'Union européenne
ビオ食品であることを表示するためには、認定機関の検査を受け、認定を受ける必要があります。
その主なビオ認定ラベルが、フランス国内のビオラベル「label français AB」と、EU共通のビオラベル「label bio de l'Union européenne」です。
「label bio de l'Union européenne」は、EU内のビオ商品には表示が義務化されています。
2010年からは両者の基準は統一され、今は「label français AB」の表示はオプション的なもので、EU共通ラベルに統一していく方向のようです。
主な認定基準は次のようになっています。
- 少なくとも95%の原料が有機農業によるもので作られている
- 公式の検査基準を満たしている
- 商品は生産者から直接、もしくは輸送業者によって梱包されて届けられる
- 遺伝子組み換え作物の不使用(偶発的なものやどうしても避けられない場合でも0.9%が上限)
- 生産者、卸業者、検査の認定番号が表示されていること
Bio Cohérence
実はもともとのフランスのラベルABの基準は、EUの共通ラベルよりも厳しいものでした。
ですが統合されたことで、EUの共通ラベルに合わせられ、その基準は下がっているんです。
そこで、フランス国内のビオ作物の生産者や団体が集まって作った新しいラベルが「Bio Cohérence」です。
彼らはもともとのラベルABの基準を支持しており、Bio Cohérenceの認定基準はそれに近いものになっています。
EU共通ラベルに加えてBio Cohérenceの表示があるものは、ビオの質がさらに高いものと言えそうです。
他にもたくさんビオラベルはあるのですが、多すぎてちょっと断念しました。
とりあえず、ビオ食品を明示するにはEU共通ラベルが義務付けられていることと、その基準がわかったので、私としてはOKです。
ビオの規定に変化が見られたら、またそのとき他のラベルについても調べたいと思います。
フランスのビオスーパー
Naturalia / ナチュラリア
1973年に1号店をパリにオープンしています。
フランスのビオラベルABが作られたのが1985年、EU共通ラベルは1992年なので、それよりだいぶ前からビオの取り組みを始めていたことになります。すごいですね。
今ではフランス国内に200店舗以上あります。
取扱商品は食品からアルコール飲料、コスメやスキンケア商品までそろっています。
ナチュラリアにはビオの中でも特定の分野に特化した店舗があります。
- Naturalia Origines
- ビオの美容製品に特化したお店。
パリに5店舗あります。店内はビオを意識してみどりがデコレーションされていて、オシャレな感じです。
- ビオの美容製品に特化したお店。
- Naturalia Vegan
- ヴィーガン専門のお店。
パリに5店舗あります。フランスではヴィーガンの人も多いので、これから更に店舗が増えていくのかもしれません。
- ヴィーガン専門のお店。
Bio c' Bon / ビオ セ ボン
フランスだけでなくヨーロッパ中に合わせて100以上の店舗があります。
2016年には日本にも1号店がオープンしていますね。
日本での人気はどんな感じなんだろう?🤔
(しばらく日本に帰れていないうえ、東京に縁がない地方出身者なので情報がない。)
パリの中ではナチュラリアよりビオ セ ボンの方がよく見かける気がします。
まとめ
ビオ食品に関しては、EU共通のラベルが義務化されているので、そのラベルが表示されているものがビオと認められていることになりますね。
ビオに興味のある人は、フランスに来たらぜひ紹介したスーパーに寄ってみてくださいね。普通のお店でもビオマークのついた商品はたくさん見つけられるので、注意して見てみてください☺️
近いうちにビオコスメについても調べてみようと思っています。