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フランス大統領選!

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初めまして。ワーホリ・語学留学を経て、今はフランス人パートナーとパリに住んでます。夢は田舎に家を買って自分でリノベーションして暮らすこと!

フランス大統領選

フランス、パリ

今日4月10日はフランス大統領選でした!

もちろんわたしには選挙権がないので関係ないといえば関係ないのですが。

でも、国の大統領を国民の投票で直接決める、という日本にはないシステムはとっても興味深いです。

ちょっとしたお祭り気分で成り行きを見守っています。(笑)

 

選挙前には立候補者同士の討論や対談がいろんなメディアで見られるのもおもしろい。

youtubeなんかにも出てるんですよ。中には自分のチャンネルを持ってる人もいます。

日本よりも政治がかなり身近に感じられます。

だからといって政府が国民から支持されているわけではありませんが。

 

わたしはテレビを見ないので主な情報源はyoutubeなわけですが、この選挙戦を前に、政治や時事問題なんかをテーマにしている若いユーチューバーのチャンネルを見たんです。

ユーチューバーと立候補者が1対1で対談というか、その立候補者の政策や考えについて話すという内容です。

わたしはまだまだフランス語が完璧に分かるわけではないので、そうなってくるとyoutubeを見ていても、立候補者の雰囲気だったり態度だったり見た目が気になってくるわけです。(笑)

なんであんなに偉そうなのか、イスにふんぞり返って座って、相手の話を遮って自分の主張ばかりして…自己主張激しすぎ、とか。

フランスでは自分の意見を主張することは大事なので、政治家となればなおさらなのかもしれませんが。

フランス語がわからないなりにも、この人すごい語ってる雰囲気出すけど全然質問に答えてないじゃん、とか思うのですが、そういうとき、わたしの彼が言ったことを思い出します。

「政治家の卵が学校で習うことはスピーチの仕方だよ。」って。

フランスには政治家を目指すほとんどの人が卒業する学校(名前は忘れちゃった)があるんですが、そこでは政策とかどう国をよくするかとかそういうことではなくて、どうやって国民を惹きつけるスピーチをするか、みたいなことを習うらしいです。

皮肉屋のフランス人のジョークなのか、事実なのかわかりませんが、政治家が話す姿を見ていると本当のような気がしないでもないです。

わたしの彼が言うには、マクロンなんかはもう俳優みたい、一人舞台でもしてるみたい、らしいです。

影響されやすいわたしは、ん〜確かにね〜と思ったり。

 

でもわたしが一番不思議なのは、この若いユーチューバー!

まだ20代前半という若さで、大統領選立候補者を自分のチャンネルに招くって一体何者なの?

 

マクロンは忙しくて最終的に対談できなかったみたいだけど、その他の立候補者とは対談していました。

しかも前回の大統領選でもすでに同じようなことをしてるんです。(おそらくまだ10代!?)

テレビのニュース番組なんかにも出ているらしい。

さすがに初期の動画から見直す気にはならなかったけど、これだけ政治・時事ネタについて話すには下調べもしなきゃいけないし知識もいる。

チャンネルの登録者も多いし、立候補者が出演するくらいだから信頼度も影響力もあるユーチューバーなんだろうな〜と思って、本当に何者なんだろうと思ってしまいました。

 

さて、本日投票が行われて、夜20時にはすでに結果速報が出ました。

1位はマクロン、2位ル・ペン、3位メロンションです。

このあと正式な開票結果が出て、2週間後にその結果の1位と2位で2回目の投票が行われます。

速報結果から正式な結果が出るまでの間に順位が入れ替わることはほぼないそうなので、2回目の投票は、マクロンとル・ペンの対決でほぼ決まりです。

これは予想通りの結果。さらに言えば、次の大統領もまたマクロンだな、というのが多くのフランス人の見方です。

 

わたしは全くマクロン派ということでもないのだけど、ル・ペンにはあまり共感しない。

政治には詳しくないですが簡単に言うと、ル・ペンは外国人を排除したい派。

ル・ペンは大統領になったらフランスに住む外国人に対する社会保障もろもろを引き下げる、というようなことを言っています。

これはわたしたち在仏日本人にとっていい知らせとは言えません。(詳しい政策はわからないのでわたしたちの生活にどれほど影響するかわかりませんが)

さらに去年だったか一昨年だったか、フランスで警察官による黒人への差別・暴力が問題になりました。

実際のビデオなどもテレビで流れ、デモなども行われ大きなムーブメントとなりました。

にもかかわらず、ある番組でル・ペンは“警察官による暴力は存在するか?”という問いに対して“Non”とはっきり答えていたんです。

この人は本当に別の世界にいるんだな〜と思いました。ル・ペンと同じように答える政治家は他にもいます。どうしてこんな人達が国のトップにいるんだろうと思いました。

と、わたしの思ったことも少し書いてみました。

 

普段はこういったことはこのブログには書かないのですが、大統領選はちょっと興味深いイベントなので記事にしてみました。

 

次の大統領もマクロンになりそうですが、とりあえず2週間後の投票を見守りたいと思います。