【祝!世界遺産登録】ニース観光おすすめスポット
chaco
初めまして。ワーホリ・語学留学を経て、今はフランス人パートナーとパリに住んでます。夢は田舎に家を買って自分でリノベーションして暮らすこと!
フランス第2の観光都市ニースが今年2021年、世界遺産に登録されました。
前回の2019年は落選しており、念願かなっての世界遺産登録となりました。
そんなニースを含むフランス地中海沿岸地域のコート・ダジュールにバカンスに行ってきたので、今回はニースでわたしが訪れたおすすめスポットを紹介したいと思います。
紹介するおすすめスポットをマップ上にまとめたので、場所はこちらから確認してくださいね。
また、パリや他のヨーロッパの街からニースに行きたい方にはこちらのサイトもおすすめ。
バス、電車、飛行機などヨーロッパの交通チケットが日本語で予約できます。
ヨーロッパ中のあらゆる交通機関を網羅しているので、交通手段による比較も簡単で便利ですよ。
プロムナード・デ・ザングレ
ニースのシンボルとも言えるプロムナード・デ・ザングレ。ここからニース観光を始める人も多いのではないでしょうか。
プロムナード・デ・ザングレは、ビーチ沿いに7km続く遊歩道です。道幅はかなり広く、自転車専用レーンも設けられていました。
目の前には海が広がり、反対側にはニースのカラフルな街並みや、カジノ、5つ星ホテルなどが並んでいます。とにかく景色が良くて気持ちいいです。
7km全部は歩かないにしても、旧市街あたりのプロムナード・デ・ザングレは必ず歩きたいおすすめの場所です。
日が暮れてくると、ところどころにあるベンチに座って海を眺めながらおしゃべりするカップルや友達グループがたくさんいて、いい雰囲気でした。夜になっても人通りはけっこう多かったです。
昼間は散歩やジョギングをしたりローラースケートをする人なんかもいました。観光客だけでなく、ニース市民にとっても憩いの場となっているようでした。
わたしは泊まったアパルトマンがプロムナード・デ・ザングレのすぐ側だったので、アパルトマンに帰るときはいつもプロムナード・デ・ザングレを歩いて帰りました。歩いて帰るには少し遠いかな?という場所でも、景色がよくて気持ちがいいので、いつもあっという間に感じました。
Promenade des Anglais = イギリス人の遊歩道という意味で、遊歩道の建設はイギリス人の提案で始まったので、このような名前がついています。
ニースが今のような観光都市になる前、日照時間が短く雨や曇りの多いイギリスなど北の地域から冬を過ごすためにやってくる人が多かったそう。その中のイギリス人コミュニティが遊歩道の建設を始めたのだそうです。
ちなみにニースのビーチは砂浜ではなく石ころのビーチでした。タオル一枚ひいて横になるにはゴツゴツしてちょっと痛かったです。
旧市街
旧市街は石畳の細い路地が入り組んだ、昔の街並みが残るエリアです。観光客に一番人気のスポットです。
旧市街はけっこう広いですが、どの路地もかわくていろいろ歩いている間にいつのまにか全部回っちゃった、という感じでした。建物もカラフルですごくかわいいんです。
レストランやブティックもたくさん並んでいて活気がありました。わたしはほとんど毎日、夕食は旧市街のレストランで食べました。
旧市街の中にもここは絶対に見たい!という見どころがたくさんあるので、次は旧市街の中のおすすめスポットを紹介していきます。
マルシェ
ニース市内にマルシェはいくつかありますが、ここで紹介するのは、サルヤ広場のマルシェ。
サルヤ広場では、朝は花や生鮮食品を扱うマルシェ、夜は工芸品や地域の特産品などのマルシェが立ちます。
マルシェでは新鮮な果物・野菜、その地域のチーズや名物など、その土地で作られているのものが見つけられるので、おみやげ探しにもおすすめです。
わたしは行けなかったのですが、毎週月曜は一日中ブロカントが開かれているみたいです。
わたしは朝のマルシェはちらっと見ただけで、その後タイミングが合わず行けませんでした。朝のマルシェでニースの名物などを買いたいなと思っていたので残念。
夜のマルシェはぶらっと見て回りました。
夜に開かれるマルシェって珍しいですよね。夜のマルシェでは手作りのアクセサリーや雑貨などが多かったです。南仏らしいラベンダーを使ったアイテムや、麻や籐のバッグなどもありました。
周りにはレストランやバーが並んでいて、夜になるとテラス席が出されるので、夜のマルシェのお店の数はそれほど多くはありません。でもレストランがたくさん並んでいるので人が多くすごく賑やかでした。
マルシェを見て、ついでに食事をするのがおすすめ。
マルシェ営業時間
- 朝・・・火〜日 06:00-13:30
- 夜・・・火〜日 18:00-00:30(5月中旬から9月中旬のみ)
- ブロカント・・・月曜日 7:00-18:00
ニース市内の他の場所でもマルシェが開かれています。
ニース観光案内所のサイトで場所や営業時間が確認できます。
Le Palais d’ Osier
こちらはかごバッグのショップです。
店内はかごバッグが所狭しと置かれていて、とってもかわいかったので女性におすすめしたい!
大きいものから小さいものまでサイズも豊富でデザインも色んなものがありました。
わたしは結局、荷物になるので買いませんでしたが、かわいいカゴが多すぎてどっちにしても選びきれなかったと思う。
サン・ルパラット大聖堂 / Cathédrale Sainte-Réparate de Nice
広場に面したところに立っていて一際目立つサン・ルパラット大聖堂は旧市街で最大のものです。
外観はきれいなパステルカラーで遠くからでもパッと目を引きます。バロック様式の大聖堂の内部は凝った装飾でとても美しいです。
旧市街のほぼ真ん中にあるので、大聖堂を見に行こうとしなくても、適当に歩いてると何度も前を通ります。
一度通りかかったときには、結婚式をしているカップルがいて、こんな美しい場所で式をあげられるなんてすてきだな〜と思いました。
サン・ジャック・ル・マジョール教会 / Église Saint-Jacques-le-Majeur de Nice
両脇を建物に挟まれて細い路地に立っているのであまり目立ちませんが、内部の装飾の豪華さはニースの教会で一番じゃないかと思います。
壁も天井も、彫刻や絵画やレリーフで埋め尽くされています。
どちらかというとかわいらしい雰囲気の外観からは想像できないほどの荘厳な雰囲気が漂っていました。
1650年に完成したこの教会は、ところどころ修復の必要を感じさせますが、同時に大切に保たれてきたんだ、ということもわかります。
また、教会の右奥にある細い通路を進むと、まるでカフェのようなすてきな中庭があるんです!
ここはもちろん誰でも入ることが出来て、静かなひとときを過ごすことが出来ます。飲み物などの提供はないようでしたが、テーブルやイスがおいてあります。教会の一部ということで、静かで神聖な雰囲気がありました。
観光に来てここでゆっくり過ごす時間はあまりないかと思いますが、秘密の中庭っぽい雰囲気がわたしのツボでした。
アイスクリーム屋さん「Fenocchio」
Fenocchioはサン・ルパレット大聖堂のすぐ前にあるアイスクリーム屋さん。
1966年にオープンしてからずっとFenocchioファミリーによって経営されている、歴史あるアイスクリーム屋さんです。
コート・ダジュールの街にはどこもたくさんのアイスクリーム屋さんがありますが、ここはなんと94種類も味があるんです!
94種類もあるとなかなか変わった味もあって、ビール味、アボカド味、チューイングガム味、サボテン味などなど…味は気になるけど、食べるのはちょっと勇気がいる感じですね。
このお店の前はいつ通っても行列が出来ていました。
自分が何味を食べたかどうしても思い出せないのですが、わりと定番の味を選びました。(笑)
でも味が濃くて美味しかったです。
旧市街には他にもいくつもアイスクリーム屋さんはありますが、変わった味を食べてみたい方はぜひFenocchioに行ってみてください。
絶景ポイント「キャッスルヒル」
ニースの絶景ポイントと言えば、キャッスルヒル。フランス語ではColline du Châteauといいます。
キャッスルヒルは旧市街の東にある丘で、ニースの街を見渡すことが出来るので、ニースでは外せない絶景ポイントです。
西側にはニースの街とビーチが見え、反対の東側には港が見えます。場所によって全く違う景色が見えるのがおもしろいです。
丘には公園や教会跡、カフェなどがあり、ビューポイントもいくつかあるので、時間がある方はぐるっと一周するのもいいと思います。
丘へ上る方法は、階段とエレベーターがあります。
わたしはエレベーターを使いました。けっこう古びたエレベーターで、たしか1機しかありません。(もしかしたら2機あったかも)
わたしは9月に行ったので、それほど待たずに乗れましたが、7・8月はかなり並ぶんだろうな〜と思いました。
サン・ニコラ・ロシア正教会大聖堂
ニースにはロシア正教の大聖堂があります。
いかにもロシア!な感じの玉ねぎ型のカラフルな屋根の大聖堂です。
ロシア以外で見ることができる貴重なロシア正教の大聖堂なので、ぜひ見に行ってほしいです。内部も装飾がとてもきれいです。
普通の住宅街の中にいきなり雰囲気の違う大聖堂が現れるので、「わっ!」となります。
大聖堂の敷地内だけ異国の雰囲気が流れていました。
フランスにロシアの大聖堂ってすごく意外な感じですが、ニースにロシア正教大聖堂が作られたのは、19世紀中頃、ロシア皇帝らがニースに滞在したことがきっかけのようです。
サン・ニコラ・ロシア正教会大聖堂はビーチや旧市街から少し離れたところにあり、あまりアクセスがよくありません。近くを通るトラムはなく、バスで行くのがいいようです。
それから、大聖堂周辺はあまり治安がいいという感じではありませんでした。
危険ということはないのかもしれませんが、旧市街や中心地と比べて、ゴミもたくさん落ちていて人通りも少なく、パリのBarbésを思い出すような。。。周辺に他に観光するような場所もないので、タクシーでサッと行ってサッと帰ってくるのがいいかもしれません。
大聖堂の中は写真撮影禁止、肩や膝の出る服装では入場できないようです。
今でもたくさんの信者の方が訪れていて、ミサ中は観光客の入場は禁止など、他のキリスト教会などより厳しい決まりになっているので、服装や開館時間などに注意してください。
シャガール美術館
シャガール美術館は中心地から離れたところにあるためアクセスしにくいですが、シャガールの絵が見たかったので行ってきました。
楽しみにしていたのですが、ちょうど特別展をやっていないタイミングだったのと、一部展示スペースの改装中で見学できる範囲がとても少なかったので、ちょっと残念でした。
でもシャガールの大きなサイズの絵がいくつも見られて嬉しかったです。
それに、ちょうど美術館が無料となる第一日曜に行けたので、通常通りの作品が楽しめなくてもおあいこ(?)ということで満足です。
美術館は住宅街のようなところにあって、電車やトラムの最寄り駅からは徒歩15分ほどかかるので、バスがおすすめ。
ニースには他にマティス美術館や近代現代美術館など、観光客に人気の美術館がいくつもあります。
せっかく南仏に来たのだから、太陽を満喫したいし、屋内で時間を過ごすのはちょっともったいないかなと思い、わたしは美術館はこのシャガール美術館、一箇所しか行きませんでした。
でも、グーグルの口コミなんかを見ていると、他の美術館も見応えがありそうで、時間があったら行きたかったなと思いました。
Page d'accueil | Musée National Marc Chagall
マセナ広場
マセナ広場は旧市街と中心街の間にある広い広場です。
毎年2月に行われるカーニバルのメイン会場にもなる場所です。
広い広場には、噴水やコンテンポラリーアートなのか、変わった人型のモニュメントも立っていました。
広場の周りの建物は色がとても鮮やかで、南仏にきたなぁという感じがして、テンションが上ります。細い路地が続く旧市街とは、ガラッと雰囲気が変わります。
周りには、ギャラリー・ラファイエットや有名ブランド店やアパレルショップが並んでいて、ショッピングエリアという感じでした。
マセナ広場からSNCFの駅まで、ショッピングエリアが続くので、このあたりは、ショッピングに興味のない人はつまならいかも。
並んでいるお店はパリと変わりないので、わたしは広場だけ見渡して、旧市街に戻りました。
最後に
わたしが一番気に入ったのは、やっぱり旧市街とプロムナード・デ・ザングレ。
旧市街では、朝のマルシェに行けなかったのが残念ですが、街並みがかわいくて歩いているだけで本当に楽しかったです。
旧市街では二つの教会を紹介しましたが、ニースの教会や大聖堂はどこもバロック式の豪華な内装で、圧倒されます。旧市街の中には紹介した以外にもいくつも教会があるので、見つけたらぜひ入ってみてください。
今回はわたしが実際に訪れた場所だけなので、ニースの全ての名所は紹介できていませんが、有名どころはけっこう網羅していると思います。
ちなみにこれらをすべて回るのにかかった日数は、2日弱です。
ニース観光に何日間必要か迷う方も多いと思うので、参考になれば幸いです。
ニース観光に必要な日数やニースの交通機関などについては次の記事で詳しく書いているので、気になる方はぜひ読んでみてください。