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住んでいるからわかる!在住者が思うパリ観光おすすめの季節

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初めまして。ワーホリ・語学留学を経て、今はフランス人パートナーとパリに住んでます。夢は田舎に家を買って自分でリノベーションして暮らすこと!

2021年6月にフランスの国境閉鎖が解かれてから、ワクチン接種者の増加に伴い、パリでは外国人観光客が増えているように感じます。

特に7・8月は学校のバカンス期間なので、街を歩いていても観光客らしい人が多く、外国語がたくさん聞こえるようになりました。

もちろんEU圏内の人が多くアジア圏の観光客はまだまだ見かけませんが、今はヨーロッパはバカンスシーズンで旅行に出かける人も多いので、パリに来るならいつがいいのか、在住者だからこそわかる、本当のベストシーズンについて紹介したいと思い、この記事を書くことにしました。

 

パリ観光おすすめの季節を紹介する前に、フランスの観光客の受け入れ状況はどうなっているんだろうと思ったので、少し調べてみました。

フランスの観光客の受け入れ状況

現在は各国のコロナの状況に応じて緑ゾーン、オレンジゾーン、赤ゾーンに分けられ、それによって渡航条件が決められています。

ゾーン

ウィルスの活発な流行が見られず、変異株の流入も見られない国。

フランスへの入国:ワクチン接種完了、または72時間以内の検査陰性結果で入国可能。隔離期間などもなし。

オレンジゾーン

ウィルスの活発な流行が見られる国。

フランスへの入国:ワクチン接種完了者は条件無しで入国可能。それ以外の人は正当な理由がある場合のみ、72時間以内のPCR検査陰性結果または48時間以内の抗原検査陰性結果で入国可能。入国の際にランダムで抗原検査、7日間の自己隔離が必要。

ゾーン

ウィルスの活発な流行と変異株の流入が見られる国。

フランスへの入国:ワクチン接種完了者は条件無しで入国可能。それ以外の人は正当な理由がある場合のみ、48時間以内の検査陰性結果で入国可能。入国の際に抗原検査と隔離期間10日間が必要。

7月28日現在は以上のようになっています。

ワクチン接種が完了している人に関してはどの国からでも入国できるようです。

日本からフランスへの入国は?

日本は緑ゾーンに含まれているので、ワクチン接種完了、または検査陰性結果があればフランスに旅行で来ることも可能です。

でも慎重な日本人の国民性からもまだまだフランス含め海外に出かける人は少ないですよね。

しかも、フランスはワクチン接種が進んでいるとは言え、7月に学校がバカンス期間に入ってから、新規感染者がかなり増えてきています。フランス政府からの発表でも8月以降に入院患者数が再び増加する可能性があるとありました。

まだまだ用心が必要そうです。

では次から本題の観光におすすめの季節についてお話したいと思います。

パリ観光おすすめの季節

パリ観光におすすめの季節はズバリ、5月中旬〜8月とクリスマスシーズンです。

詳しく説明していきたいと思います。

パリの夏は短い!

パリの夏は日本と比べるとかなり短いです。

パリで本当に気温が上がってきて夏だな〜と思うのは、6月〜8月です。それ以外の季節は上着が手放せません。

日本は5月はもうかなり暑かったりしますが、パリでは5月にまだ冬物のコートを着ているなんてこともよくあります。もちろん人それぞれで半袖の人もいたりしますが、上着を着ている人が多いイメージです。そして9月に入るとすぐに肌寒くなってきます。

ではなぜ5月中旬からおすすめなのかと言うと、日が長いからです。

5月中旬にもなると夜21時頃まで明るいです。一番日が長いのは6月終わりから7月初めで、日の入時間は21時50分頃です。8月中旬から、あー日が短くなってるなーと思っているうちにあっという間に20時半頃まで早まります。

年によってもかなり違うので一概には言えませんが、5月中旬ころからは気温も上がってくることが多く、日が長いのでピクニックなども夜遅くまで楽しめます。

気温の上昇とともに並木も葉をつけ、一気に街に緑が増えて、街並みも鮮やかになります。

セーヌ川沿いのバー

▲セーヌ川沿いのバー

日本ではピクニックと言うと小さな子どものいる家族連れがすることのようなイメージがありますが、パリジャンはみんなピクニックが大好きです。

短い夏をめいいっぱい楽しむために、晴れた日には公園やセーヌ川沿いでみんなピクニックや日向ぼっこをします。

5月中旬〜8月の気温・天気は?

パリは年によって天気がかなり違うので、なんとも言えないのが正直なところですが、5月中旬からは日中はかなり暑い日も出てきます。

今年は5月に真夏かと思うような暑い日が続き、気温も30°くらいまで上がり、パリの天気はいったいどうなってるんだと思うほどでした。

しかし6月に入ってからは雨や曇りが多く、肌寒い日が本当に多いです。

夏の中でも特別降水量が多い月というのはなく、雨に当たるかどうかは運次第という感じです。

フランスの年間降水量は日本と比べるとかなり少なく、雨と言っても1日中強い雨が降り続くことはほとんどなく、1日の中でも降ったりやんだり晴れたりを繰り返す感じす。ですが、今年はあまりにも雨が多いのでレインコートを買おうかと思ったほどです。

こんなときは日中はまだいいのですが、朝夕はけっこう気温が下がり、上着が手放せません。

去年は比較的晴れの日が多かったような気がしますが、今年はもう夏は終わったのかと思うほど曇りの日続きです。

平均気温を見るとやはり7・8月が一番高いようですが、今年に関しては全く当てはまっていないように感じます。

暑いときのパリは、日差しが差すように強くて肌が痛いほどですが、湿度が低いので日本の夏より快適です。日陰にいると体感気温が全く違い、涼しくて過ごしやすいです。

よほどの猛暑でもない限り、真夏でもパリに来るときは念の為上着を持ってくることをおすすめします。

パリのクリスマス

クリスマスシーズンのパリは街中がイルミネーションできらきらして本当にきれいです。

有名百貨店やシャンゼリゼ通りのイルミネーションは毎年話題になります。

冬は日が短く寒いので、街歩きは大変な部分もありますが、光り輝くパリはこの時期だけのものなので、ぜひ一度味わってほしいです。クリスマスに合わせたイベントなどもあるので、楽しめると思います。

クリスマスといえばクリスマスマーケット

クリスマスマーケットは街中のいたる所に並び、クリスマス気分を盛り上げてくれます。

早いものは11月中旬から始まり、遅いところは1月初旬まで開いているクリスマスマーケットもあります。

フランスのクリスマスといえば、アルザス地方が人気ですが、こちらのクリスマスマーケットはパリほど長い期間は開いていません。クリスマスと同時くらいに終了します。

でもアルザスのクリスマスマーケットはパリのものより何十倍もかわいいです!

ロッジ風の出店はいかにもヨーロッパのクリスマスという感じで、クリスマスツリーのオーナメントやクリスマスのお菓子など、本当にかわいいです。時間がある人はぜひ行ってほしいです。

パリのクリスマスマーケットは遠目に見るとキラキラしてかわいいのですが、実際行ってみるとクリスマスとは全然関係ない携帯グッズだったりおもちゃだったりが売られていて、正直ちょっとがっかりということがあります。

ほんとのベストシーズンは?

個人的にほんとのほんとにおすすめだと思う季節は5月中旬から6月です。

どうして7・8月はイマイチなのかというと、この時期はヨーロッパのバカンス時期にあたるため観光客が多いからです。

それに、もちろんフランス人もバカンスを取るため、飲食店やショップなども1週間〜2週間お店を閉めるところも多いです。

観光施設や百貨店などの大きなお店は開いているので大丈夫ですが、個人店などはバカンスのために閉めるところが多いです。

2021年夏のバカンス期は例外?

観光施設も7・8初はどこも長蛇の列です。特に人気の美術館やモニュメントは大変です。

ですが、例外的に今年の夏は行列に関してはマシかも知れません。

コロナの影響で観光客が少ない上に、今年はコロナ対策の一環でほぼ全ての観光施設で入場制限を設けており、チケットの事前購入が必須となっているからです。

毎回チケットを事前に買わなければいけないのは手間ですが、これで確実に入場することが出来るのでメリットとも言えます。

行列や人混みが苦にならない人は気候的には7・8月も旅行シーズンとしてはおすすめです。

わたしはパリの短い夏を満喫するために、夏のバカンスは9月にとるようにしています。観光施設などにあまり行かない住民からすると、周りの人がバカンスに出掛けることで自分の生活圏の人混みが減り、渋滞も緩和され、気候もいいこの時期は、逆に快適に過ごせるからです。9月のほうが飛行機や電車なども安く済むのもメリットです。

観光客も楽しめる夏のイベント

5月から9月かけてパリで行われるイベントを紹介します。

無料のイベントも多く、観光客でも参加しやすいものがたくさんあるので、もし旅行の時期で迷っている方がいたら、イベントに合わせて旅行に来るのもいいかと思います。

参考にしてくださいね。

5月

La Nuit des Musées:5月第3土曜日

国際博物館の日に合わせて行われるもので、美術館や文化施設が特別に夜間無料開放されます。

パリだけでなく、フランス中で行われるイベントです。

この日のための特別プログラムや展示などが用意され、普段は見ることが出来ない夜の顔を見ることができるなど、面白い体験が出来ます。

全仏オープン:5月最終週から約2週間

テニスの4大国際大会グランドスラムの一つである全仏オープンが、パリの西に位置するブローニュの森にあるスタッド・ローラン・ギャロスで行われます。

フランスでは試合がテレビ中継され、かなりの盛り上がりを見せます。

6月

Fête de la musique:6月21日

フランス中で行われる音楽イベントで、 この日は朝から街中で音楽が聞こえてきます。

しっかりとオーガナイズされたイベントもあれば、音楽をする人同士が集まって自由に演奏をするだけのグループなど、スタイルは様々です。

街のいたるところで演奏する人たちが見られ、周りには自然と人が集まり、とってもにぎやかな雰囲気です。

夏のセール:6月最終週の水曜から4週間

年によって1週間早まることもありますが、基本的には6月最終週の水曜からセールが始まります。

もしセールに合わせて旅行されたい方がいたら、初日にセールに行くのを強くおすすめします。2週目、3週目になるにつれて割引率が上がったりするのですが、その頃にはいい商品はほとんど残っていません。初日で人気の商品はかなり売れてしまいます。

初日は平日なので大丈夫だろうと思いきや、みんな仕事の昼休憩などを使ってセールに行っているようなので、フランスのセールを甘く見てはいけません。

7月

8月

野外映画

パリでは夏の間いたるところで無料の野外映画が開催されます。

時期はそれぞれバラバラですが、7月から8月にかけて行うところが多いです。

今年はコロナの影響で開催しない所も多いですが、毎年開催される中で一番大きな野外映画はラ・ヴィレット野外映画です。芝生の上で寝転がって映画が見られます。

上映が始まるのは日が落ちて暗くなってから。けっこう遅めです。

パリの夏の夜を楽しむにはぴったりのイベントです。

ラ・ヴィレット野外映画

▲ラ・ヴィレット野外映画

フナックライブ:7月第1週末

パリ市庁舎前の広場で3日間かけて行われる無料の音楽イベントです。

参加しているアーティストがフランスでどのくらい人気があるのかよくわからないのですが、ライブはかなりの盛り上がりで、若い子たちが多かったような気がします。

音楽ジャンルはいろいろですが、けっこうポップな感じで、流行りの音楽という感じです。

フランスのアーティストだけでなく海外のアーティストも参加していて、音楽好きな人は国境を超えて楽しめます。

パリ祭:7月14日

フランスの建国記念日です。この日は朝からパレードなどが行われ、テレビ中継なども行われます。

イベントのために閉鎖される駅などもあるので、注意が必要です。

パリジャンが一番楽しみにしているのが、最後に行われるエッフェル塔からの打ち上げ花火です。エッフェル塔を中心に構成された花火は、日本とはまた違うスタイルで、とっても美しいです。

パリ・プラージュ:7月初旬から8月末頃まで

パリ・プラージュはセーヌ河岸を中心にパリにいながらビーチ気分が味わえるイベントです。

セーヌ河岸には砂浜がひかれ、ビーチパラソルやテラスなどが設置され南仏のような雰囲気になります。

水着で日光浴する人などもいて、眺めながら歩くだけでも楽しいですよ。

セーヌ川沿いのパリ・プラージュ

▲セーヌ川沿いのパリ・プラージュ

9月

ヨーロッパ文化遺産の日:第3週の週末

普段は公開されていない文化施設や歴史的建造物などが無料で公開されます。また、普段から公開されている場所も無料で入場できたり、割引があったりします。ただ、どこも入場は長蛇の列です。

そしてなんとこの日には大統領官邸エリゼ宮も公開され、見学することが出来ますよ。

フランスだけでなくヨーロッパ中で同じようなイベントが開催されます。

パリの公園

以上、主な夏のイベントを上げてみました。

参加しやすさで言うと、Fête de la musique、パリ・プラージュ、野外映画、セールなどがおすすめです。

予約などなしでふらっと行って参加することも出来るので、旅行中の空いた時間やたまたま近くへ行ったときなどにも気軽に楽しむことが出来ます。

最後に

パリの天気は不安定で気候的にはいつがおすすめというよりも、晴れの日に当たることを祈るのみという感じではありますが、夏のイベントに合わせていくのもいいかなと思います。

旅行日で迷われている方の参考になりますように。