ルーヴル美術館で見られる有名作品まとめ
chaco
初めまして。ワーホリ・語学留学を経て、今はフランス人パートナーとパリに住んでます。夢は田舎に家を買って自分でリノベーションして暮らすこと!
コロナウイルス感染措置のために長い間営業できない状態にあったフランスの美術館が、ついに2021年5月19日営業を再開しました。
そこでさっそくルーヴル美術館に行ってきたので、そのレポートと交えてルーヴル美術館で見ることができる有名作品をまとめていきたいと思います。
ルーヴル美術館はとにかく広くて事前情報無しで効率よく見て回ることは難しいので、ぜひこの有名作品リストを参考にして美術館を回ってくださいね。
チケットを事前に購入しよう
現在、ルーヴル美術館の入場は完全予約制となっているので、事前にネットで日時指定のチケットを購入する必要があります。
現地のチケットブースでのチケット購入は予約に空きがある場合のみ可能ですが、行ってみて結局チケットが買えなかったというようなことにならないように、事前の購入をオススメします。
チケット購入はこちらから ⇒ ルーヴル美術館チケット購入公式サイト(英語・仏語)
日本語で購入したい方はこちらから ⇒ 海外ツアーやチケットを取り扱うKlook公式サイト
Klookはルーヴル美術館以外にも国内外の観光施設のチケットやツアーを取り扱っていて、すべて日本語で購入することができるので、海外旅行の際のチケット予約にオススメです。
わたしが行ったときは、このコロナ禍で観光客がいない状況なので、ルーヴル美術館ではありえないほど空いていました。
そうはいっても土日はフランス国内から観光に来る人もいて、パリ市内は人も多いので、平日だったので余計に空いていたかなとは思います。
そのせいなのか、予約した時間の30分近く前に到着しましたがそのまま入館することが出来ました。
また、コロナ感染対策なのか、館内マップやパンフレット等が一切置かれていませんでした。
マップを当てにしていたわたしは、地図無しで迷いながら4時間近く館内をウロウロしました。
状況が改善されればマップ等は置かれるのではないかと思いますが、館内に案内パネルや表示があるとは言え、マップなしでルーヴル美術館は厳しかったです。
ルーヴル美術館のフロア構成
ルーヴル美術館は三つのゾーンから出来ています。
- リシュルー翼
- ドゥノン翼
- シュリー翼
内部は全てつながっていて、それぞれのゾーンに入り口が付いているので目的の作品に合わせて入り口を選ぶと回りやすくなります。
フロアは地下2階から地上2階まであります。フランスでは地上階、日本でいう1階のことを0階として数えるので、地下2階、地下1階、0階、1階、2階の5フロアが存在します。
とは言っても、数段だけの小さな階段や吹き抜けなどもあり、自分が何階にいるのかすぐにわからなくなってしまいます。
大きな階段を上り下りするときは必ず階数を確かめましょう。
各展示スペースへの行き方は何通りもあって道順を説明するのは難しいので、各ゾーンの各階ごとに作品を紹介したいと思います。目的の階についたら作品を見逃さないよう探してくださいね。
各ゾーンの下の階から順に作品を見ていきたいと思います。
リシュルー翼
地下2階・地下1階
こちらはマルリーの中庭とピュジェの中庭の二つがあり、天井まで吹き抜けの大きな空間になっています。開放的で明るく展示スペースとして人気の場所なので、作品だけでなく空間自体を楽しみたい場所です。
マルリーの馬
マルリーの中庭にはマルリー城の庭園のために制作された彫刻が展示されています。その中でも有名なのがマルリーの馬です。
マルリー城とはルイ14世が作ったお城で、現在はその庭園だけがマルリー公園(Domaine national de Marly)として残っています。マルリー城はヴェルサイユ宮殿に次ぐ傑作と言われるほど素晴らしいお城だったそうです。
1階
ナポレオン三世のアパルトマン
ナポレオン三世は、当時のパリ市長 オスマン氏とともに「パリ改造計画」を実行し、現在のパリの街並みを作り上げた人物です。
私生活では女性にだらしがなく、口下手で無表情と、あまり高感度のある人物ではなかったようです。
そんなナポレオン三世が当時の大臣の職務室兼住居として造らせたのが、今はナポレオン三世のアパルトマンと呼ばれているこの展示室です。
贅を尽くして造られた絢爛豪華なこの展示室はサロンや食堂などいくつかの部屋があり見応えバッチリです。
リシュリュー翼の中でも少し奥の方にあり見落としがちな場所なので、よく探してくださいね。
ハンムラビ法典の石碑
「目には目を、歯には歯を」で有名なハンムラビ法典が楔形文字で記された石碑です。
ハンムラビ法典は世界で2番目に古い法典です。
2階
レースを編む女
作者 / フェルメール
日本でも有名な絵画ですが、実物はかなり小さく見落としてしまいそうになるので、注意して探してみてください。
天文学者
作者 / フェルメール
同じくフェルメールの有名な作品。「レースを編む女」と同じ展示室にあります。
ガブリエル・デストレとその妹
「浴槽の2人の女」とも呼ばれるこの作品は作者不明で、フォンテーヌブロー派の画家によるものであることしか分かっていません。ルネサンス後期の様式であるマニエリスムの代表的な作品です。
ドゥノン翼
0階
アモルの接吻で蘇るプシュケ
作者 / アントニオ・カノーヴァ
絶対に開けてはいけないと言われていた瓶の蓋を開けてしまい、その臭気のせいで仮死状態に陥って横たわるプシュケと、そのプシュケを抱きかかえる翼を持った青年 アモルが表現されています。
反抗する奴隷
作者 / ミケランジェロ
ルネサンス期の傑作。教皇ユリウス2世の墓を装飾するために造られたものだそう。
瀕死の奴隷
作者 / ミケランジェロ
反抗する奴隷とともに造られたもの。
墓を装飾するための奴隷像は全部で6つ造られ、そのうちの2体がこのルーヴル美術館に収められている、「反抗する奴隷」と「瀕死の奴隷」で、残りの4体はフィレンツェのアカデミア美術館にあります。
ミケランジェロの作品がイタリア以外で見られるのは珍しいそうなので、ルーヴル美術館に来た際は必ず見ておきたいですね。
モアイ像
モアイ像といえばチリのイースター島ですが、なんとルーヴル美術館もモアイ像を収蔵しています。わたしも最初に館内で見つけたときはルーヴル美術館でモアイ像が見られるとは意外に思いましたが、実際にイースター島から運ばれたものが展示されています。
遺跡等が好きな方は、見てみるといいかもしれません。
1階
モナ・リザ
作者 / レオナルド・ダ・ヴィンチ
ルーヴル美術館の最大の見所ですね。
フランスでは「La Joconde」と呼ばれています。モナリザの前にはいつも人だかりが出来ていて、順番に並んで進むようにロープが張られています。
カナの婚礼
作者 / パオロ・ヴェロネーゼ
「モナ・リザ」と同じ展示室に向かい合う形で展示されているのが、この「カナの婚礼」です。
新約聖書のガリラヤのカナの結婚披露宴の一場面を描いたものでとても大きな絵画です。
サモトラケのニケ
作者 / 不明
ヘレニズム期の大理石彫刻でギリシャ彫刻の傑作とされています。エーゲ海のサモトラケ島で発見されました。
サモトラケのニケは他の作品とは離れて、ダリュ階段の踊り場に展示されています。
階段の左側には後に発見された右手の一部も展示されているので見てみてくださいね。
洗礼者聖ヨハネ
作者 / レオナルド・ダ・ヴィンチ
レオナルド・ダ・ヴィンチの晩年の作品で、生涯手元においていた作品としても知られています。
このイタリア絵画が展示されているGrande Salleという展示スペースには他にもレオナルド・ダ・ヴィンチの作品が多く展示されているので、ぜひ見てみてくださいね。
春・夏・秋・冬
作者 / ジュゼッペ・アルチンボルド
果物や野菜、動植物などを寄せ集めた奇妙な肖像画の4つの作品です。
わたしが行ったときには、春と秋の2点は貸出中でルーヴル美術館にはありませんでした。
工事中だったり、貸し出し中だったりで目当ての作品が見れないこともよくあります。
アポロンのギャラリー
まるでヴェルサイユ宮殿のようなきらびやかな展示室にはたくさんの装飾品や食器などが展示されています。ここは有名作品というよりも壁から天井にいたるまで細かく装飾された豪華な空間を楽しみたいところです。
皇帝ナポレオン1世と皇后ジョゼフィーヌの戴冠式
作者 / ジャック=ルイ・ダヴィッド
「ナポレオンの戴冠式」と呼ばれることも多いこの作品。幅は10mもある巨大な作品です。
実際に見てみるとその大きさにびっくりしますよ。
民衆を導く自由の女神
作者 / ドラクロワ
1830年に起きたフランス革命を題材にした作品です。
女性がフランス国旗を掲げるこの絵はどこかで見たことがある方も多いのではないでしょうか。
グランド・オダリスク
作者 / ドミニク・アングル
伸長されたスタイルと解剖学的な面でリアルさがかけていることから批判もあったというこの作品。言われてみれば体のバランスが人間離れしてますね。
シュリー翼
地下1階
タニスの大スフィンクス
紀元前1850年頃、アメンエムハト2世の時代のものとされているスフィンクス。
高さは1,8m程ですが、エジプト国外で見られるものとしては最も大きなスフィンクスだそうです。
0階
ミロのヴィーナス
作者 / アンティオキアのアレクサンドロス
ギリシャ彫刻の傑作とされる大理石の像。
2階
美しき女庭師
作者 / ラファエロ・サンティ
トルコ風呂
作者 / ジャン・オーギュスト・ドミニク・アングル
ダイヤのエースを持ついかさま師
作者 / ジョルジュ・ド・ラ・トゥール
まとめ
誰もが見たことがあるような有名な作品を展示場所別にまとめてみました。
ルーヴル美術館を訪れる際に参考になれば嬉しいです。